29 April 2022

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八重歯(乱杭歯)は歯列矯正で治せる?抜歯は必要?

歯科矯正で多くの方が気にするのが「八重歯の歯並びは治せるか」ということ。八重歯(やえば)は「乱杭歯」「犬歯」とも言われ、かわいいイメージもありますが、他の歯より前に突き出ていて気になる人も多いはず。今回は歯科矯正をする上で八重歯は治るのか、抜歯の必要かなど詳しくご紹介します。

歯並びの印象

この記事の内容

そもそも八重歯(乱杭歯)とは?

八重歯(やえば)は「乱杭歯」「犬歯」とも言われ、前歯から数えて三本目に生えており、他の歯に比べて尖っている特徴があります。

通常は一列に横並びで生えるはずが、歯の生え変わりのタイミングで犬歯が出てくるための十分スペースが空いていない場合に、前に突き出た状態で生えてきます。

その原因の一つとして「口(顎の骨)が小さいこと」ことがあげられます。小さい頃から柔らかいものばかりを食べている習慣があると、口が小さいまま成長する場合が多いと言われます。

その結果顎の骨が十分に成長せず、歯の生えてくるためのスペースが足りない状態になります。

そして、犬歯は両隣の永久歯が生えたあとに出てくるので、出てくるためのスペースが足りず八重歯になってしまうことが多いのです。

八重歯(やえば)のイメージ

八重歯、犬歯は日本では「かわいい」というイメージを持たれることもありますが、欧米などの他の国ではそういった良い印象はあまりなく、治療をすることが多いそうです。

八重歯を放置するリスクは?

八重歯は見た目以外にも、実はさまざまなリスクもあります。主に以下の3つです。

・虫歯や歯周病のリスク
・口臭のリスク
・ケガのリスク

【リスク1】虫歯や歯周病のリスク

八重歯は生え方によっては口が締まりにくく、口内が乾燥しやすくなります。そのためプラークが出来やすく、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。

また歯が重なり合うことで、歯ブラシが奥まで届きにくく、虫歯が発生する原因になります

【リスク2】口臭のリスク

虫歯や歯周病と同様の理由で、口内が乾きやすくなることで口臭が発生しやすくなります

「自分の息が臭う・・・?」と感じる方は、このような原因が考えられるかもしれません。

【リスク3】ケガのリスク

八重歯は他の歯と比べて尖っており前方に突き出る傾向があるため、顔に衝撃があった場合に、口内をケガする可能性が高くなります。

歯科矯正で八重歯は抜くべきか?

八重歯と歯列矯正

矯正をする上で八重歯は抜くべきか・抜かないべきか、悩む方は多いのではないでしょうか。抜歯をすると痛みを伴うため、なるべく抜かずに治療を進めたいものです。

ここでは「抜歯しないケース」と「抜歯するケース」について、それぞれ紹介します。

①八重歯の抜歯が不要のケース

まず抜歯しなくても良いケースについて、1つは歯列のズレがさほどひどくない場合は、抜歯する必要はありません

ヤスリで少し歯を削り、スキマを空ける程度で済む場合も同様です。

また八重歯は歯根が長い場合が多く、八重歯自体の抜歯は避けて後ろにある「小臼歯」を抜歯して歯列を整えるケースもあります。

②八重歯を抜く(抜いた方が良い)ケース

抜歯した方が良いケースは、まず「八重歯が完全に歯列から外れている場合」です。

すでにある歯列から若干ずれている程度ではなく、歯列の上部から生えている場合などは、抜歯した方がスムーズに矯正治療が進む場合が多いです。

もう一つは「八重歯を抜歯しても噛み合わせに問題がない場合」です。八重歯は噛み合わせに大きく影響しているケースがあり、そのような影響がない場合は抜歯をした上で治療を行うことができます。

八重歯は歯科矯正できれいに治せる?

八重歯を治せる

ここまで紹介したように、八重歯を抜歯しなくても歯並びをきれいに整えられるケースは多々あります。

特に歯列に沿って八重歯が生えている場合は、抜かないまま矯正治療をすることができます。

一方で八重歯を抜いた方が「理想の歯並び」に近づくケースがあるので、初回の診療で歯科医師に相談してみることが重要です。

八重歯が生えている場合の矯正治療

八重歯が生えている場合の歯科矯正は、基本的に「ワイヤー矯正」「マウスピース矯正」のいずれかで治療を進める形になります。

「徹底比較!マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いやメリット・デメリット」の記事でも紹介していますが、改めてそれぞれの治療法の違いについて紹介しましょう。

ワイヤー矯正とは?

ワイヤー矯正は金属製のワイヤーを使って歯列を整えていく歯科矯正です。一昔前は歯科矯正=ワイヤー矯正ということで、長年スタンダードな矯正治療の方法として採用されてきました。

最大の特徴は歴史が長い分「症例が多い」ということが挙げられます。またほとんどの症例に対応しており、歯並びが大きく崩れている場合でも、ワイヤー矯正であれば治療できる可能性が高いです。

一方で金属製のワイヤーを使う必要があったり、また歯科医師の専門技術が必要になったりするため、費用・値段が高くなる傾向があります

またワイヤーを調整するたびに通院する必要があるため、通院回数が多くなってしまう傾向があります

マウスピース矯正とは?

マウスピース矯正は、近年歯科矯正の主流になりつつある矯正治療で、ここ数年で数多くのブランドが誕生しています。有名なところでは「Zenyum」や「キレイライン矯正」「Oh my teeth」「hanaravi(ハナラビ)」といったものがあります。

ワイヤー矯正と比較すればまだ歴史は浅いですが、最新の3Dスキャン・3Dプリント技術を駆使し、気軽に矯正治療が始められるようになったことが特徴です。その分ワイヤー矯正に比べて費用を大幅に抑えやすく、若者から大人まで幅広い層に支持されています

また透明のアライナーを使って歯列矯正を進めるため周囲の人から目立ちにくく、装着していても気になりません

1〜2週間ごとにアライナーを交換していき少しずつ歯を動かしていくため、従来の歯科矯正に比べて痛みが軽減しやすくなる傾向にあります。

Zenyum(ゼニュム)のマウスピース矯正

Zenyumのマウスピース矯正

Zenyumはマウスピース矯正ブランドの1つで、世界9拠点ですでに展開されています。

そのため症例が多く、最新技術の治療を受けることができます。ポリウレタンの素材を使っており、324,500円(税込)〜とワイヤー矯正に比べて低い値段で治療することができます。

また治療の進め方については、専用のLINE公式アカウントやZenyumアプリを使うことで、オンラインで進めることができます。

そのため毎回歯科クリニックに足を運ぶ必要がなく、たった1〜2回の通院で矯正治療を終えることもできます。

Zenyumの歯列矯正のビフォーアフター

ここでは実際にZenyumで歯列矯正(歯科矯正)をされた方の、ビフォーアフターの写真を紹介します。

①八重歯のビフォーアフター

八重歯のビフォーアフター

(治療期間:10.5ヶ月)

②出っ歯(口ゴボ)のビフォーアフター

出っ歯_上顎前突症のビフォーアフター

(治療期間:7ヶ月)

③すきっ歯のビフォーアフター

すきっ歯のビフォーアフター

(治療期間:7ヶ月)

④叢生(歯のでこぼこ)のビフォーアフター

叢生でこぼこのビフォーアフター

(治療期間:6ヶ月)

⑤受け口(しゃくれ)のビフォーアフター

受け口下顎前突症のビフォーアフター

(治療期間:5ヶ月)

八重歯(乱杭歯)の歯科矯正まとめ

歯科矯正をする上で、八重歯が生えていたとしても、必ずしも抜歯する必要がありません。一方で八重歯の生え方や位置によっては、抜歯をした方が理想の綺麗な歯並びに近づきやすくなることもあります。

まずは一人で悩むことなく、まずは専門の歯科医師に相談してみましょう。あなたの理想の歯並びに近づく、最適なアドバイスを受けることができます。

Zenyum(ゼニュム)では以下のフォームから、無料診断を受け付けていますので、ぜひ一度気軽に相談してみてください。

歯科医師・西川徹先生からの一言

歯科医師西川徹

今回は患者様の悩まれる主訴のうち、特に多い「八重歯」についてのトピックでした。八重歯だけでなく歯の重なりを気にされてご相談に来られる方は非常に多いです。

八重歯であったり、歯が重なっていることに関してはもちろん見た目の問題が一番気になるところではあると思うのですが、今回取り上げられているように、見た目以外にも、歯ブラシでは届かない部分が虫歯になったり、また歯茎が下がり、歯周病になってしまうというリスクに直結します

それ以外にもきちんと噛んでいない歯があることで、噛むときにかかる力を全ての歯で分散することができず、一部の当たっている歯のみに大きな負担がかかってしまうなどの問題が出てきます。

矯正治療は見た目、虫歯や歯周病予防、長い目で見た時の全ての歯を健全に保つという、さまざまな点で改善ができる治療です。

迷われている方は、やるやらないにかかわらず、ご自身の歯並びの状況を詳しく知っておくことがとても重要です

料金面や治療期間も考慮しながら、ご自身にあった方法をぜひ探してみてください。

この記事の監修
歯科医師 西川徹
西川 徹
歯科医師

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